子供の頃、夏休み中に面倒だったのは、夏休みの宿題、ラジオ体操、夏休み中に一日だけあった登校だった。
私の小中学生の時代は、夏休みに一日だけ登校日があった。いまでもあるのだろうか?
8月のお盆前に一日だけ学校に登校した。目的は戦争映画を体育館で観るため。夏の暑い日に冷房の付いていない体育館に集められて、太平洋戦争関連の映画を観たのだけど、映画は今より残酷な描写が多く、体育館は暗くて暑くて、怖かったという記憶が残っている。上映時間は1時間ほどだったような。
原爆関係の映画は、黒こげの人も描写され、ケロイドがリアルで小学生はトラウマになった人もいたのでは…。
夏の暑い体育館で椅子にも座れず、体操座りで観ていたので、衝撃的な描写は憶えているけど、話しの内容は覚えていない。過酷な環境で映画を無理やり見せられても、内容が覚えられないので、戦争の悲惨さ、残酷さをもっと子供たちに伝えるなら、別のかたちがあったと思う。
分かりやすいアニメ映画とか、環境も冷房が効いた教室でとか。今の環境であれば、そもそも登校の必要もなく、夏休みの間にそれこそ作文書かせるなら、このアニメ映画を観て感想を好きなように書きましょうで良い。集中できる環境で、ストーリーも分かりやすいアニメでもわざわざ登校しなくても、戦争の悲惨さ、残酷さは伝わるし、仲の良い友達とは会って遊ぶから。
アニメの戦争映画と言えば、昨日のブログで少し取り上げた、ジブリ作品の「蛍の墓」も良いし、「この世界の片隅に」も良い。
「この世界の片隅に」 のアニメ映画は、第2次世界大戦下の広島・呉を舞台に、大切なものを失いながらも前向きに生きようとするヒロインと、彼女を取り巻く人々の日常を描いたものだ。庶民の眼から描いた、絵のタッチも柔らかい、静かな反戦映画だけど、すべてを奪ってしまう戦争の現実がしっかりと心に残る映画。
映画ではないけれど、NHKの良作のドキュメント番組である『映像の世紀』も見たことがない方は見て欲しい作品。20世紀を中心とした歴史ドキュメンタリー。第一次世界大戦の塹壕戦から戦車、自動機関銃の登場、ブラックマンデー、ヒトラー登場から第二次世界大戦の無差別爆撃、ホロコースト、原爆投下、植民地アジアの独立戦争、冷戦、ベトナム戦争等が映像を通して分かりやすく纏められています。けっこうな衝撃映像もあり。日本だけじゃなく世界の歴史が学べるので小学生の高学年以上に向いているかな。
暑い夏休みに登校は必要?いや、不要でしょう。

まったねー